サラリーマンから経営者へ

0歳の頃には、マーケティング部トップの部長代理になり、部下も11人、部署の売上げも3億超となっていた。しかし、給与体系や評価基準が古かったので、毎晩遅くまで頑張る部下が一律評価しかされないことがかわいそうだと常に感じており、いい方法がないものかと感じ始めていた。

そんな折、会社の方針が変わって分社経営を導入することが発表された。分社経営をするなら自らの部署も一つの会社に見立ててもらい、もっと部下が評価される制度を作りたいと思った私は、「事業計画の書き方」という本を読みながら事業計画書を作成にとりかかった。

当時の私はクリエイターとして一生をやっていこうと思っていたので、ゆめゆめ経営をやろうなどとは思っていなかった。また、父親が会社を倒産させたという過去もあり、私は会社経営をしたらいけないとも思ってそれまで生きてきた。人に迷惑をかけてはいけない、だからこそクリエイターとして一流になろうとしていた。そんな私が経営の世界に足を踏み入れたのは一つの部門を任されて社内からいくら「ミニ独立国家」と言われても、懸命に頑張る部下は評価されていないし、自分も評価されていないという矛盾を感じていたからである。

膨大な数の企画をこなし、全国の新聞もマス広告もテレビもほとんど経験していたのだが、事業計画を書くのは、ただのマーケティングやプロモーションの技術だけではできない。それには会社経営について体系的に学び、理解を深めなければならない事を痛感した。私は、まず現代経済学のケインズから独学で学び始めた。経営とはどんなものかという疑問からマネジメントや経営関連の本を片っ端から何百冊と読みんだ。自腹を切って何十万もかけてマネジメントなどの塾にも通った。
▲ トップへ戻る