全員解雇から始まった

苦労して書き上げたを事業計画書を社長にプレゼンをしたところ、「成長したなあ」と言ってくれたので喜び、予定していた出張先に出かけた。しかしその後、神戸での研修の帰り道に何か嫌な予感がして会社に電話をすると、「原田さん、部署の全員解雇になりました!先日お出しになられた事業計画書が問題で、私たち全員が解雇になりました。」という思いもかけない部下の言葉が耳に入ってきた。

会社に戻ると役員全員に囲まれ、「これは背任行為だ。部署の拡張といって新しい社員をどんどん入れていたのは、自分が独立するためだったんだろう!」と集中砲火にあった。私は「いいえ、違います。社長になりたいのではなく、この事業を正しく評価してもらいたいから人を入れたのです」と言い返したが、当然聞き入れてもらえなかった。

将来の事を考えて私は決断し、会社に「辞めます」と言った。その日の帰り道に「株式会社のつくり方」という本を買った。会社を興すには3人の役員と監査役がいる。また、資本金1000万がいるということを初めて知った。そこで、共に退職したマーケティング部の幹部の3人とカラオケボックスでアルバイトなどしたのだが、4人で精一杯かき集めても325万しかなった。妻に聞くとコツコツと貯金をした家の頭金400万があった。それでも全部合わせて800万にしかならなかったので、残りの200万は兄が株主になってやるということで貸してくれ、ようやく1000万という資金が集まった。

こうして私はフォーシードという会社を作った。ここからが、経営者としての出発である。
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