Story 04 目次

Chapter 03:賛同プレゼン

厳蔵は、福山が説明するファームファンディングというプラン案に困惑しながらも何とか理解し、
村の代表者に概略だけ説明した。
そして、集会を開くことまでこぎつけることができた。

一週間後、福山は村に訪れ、村人への説明会を開催することとなった。

皆さん、現在日本はこの村同様に過疎化、
高齢化に歯止めが効かない状況が続いています。
その一方、東京など首都圏で働く若者に新型うつ病という患者が
急増しているという実態があります。

また、首都圏の若者に都会を離れて仕事をしたいかというアンケートを取ったところ、
50%近くの若者から田舎で働きたいとの回答がありました。そこでご提案です。

http://www.highschooltimes.jp/news/cat15/000173.html
http://www.furusatosouken.com/110420hatarakitai.pdf
福山は上記の調査データなどを村人に見せながら丁寧に説明を続ける。

この村の土地を若者に開放し、苗や肥料にかかる費用は一般の人から集め、
技術は皆さんが指導をする。
更には、空き家を無料で貸し出す。
それを条件に首都圏から人を集めるというプランを進めてはいかがでしょうか。

大半の村人は、いきなり何を言うのかと口々に不平を言っている様子であった。

私も最初聞いた時は、そんなこと本当にできるのかと思ったのだが、
色々と話を聞いていくと不可能ではないと思うようになった。
市長も全面的に応援すると言うのだからやってみないかね。

厳蔵の強い後押しもあり、渋々だが何とかプロジェクトを進めることとなった。

今日は本当にお疲れ様でした。
自分たちのことなのに消極的で申し訳ありません。

今日の反応は当然のことです。

しかし、何とか進められそうで安心しました。

インターネットは世界の経済ルールを根底から変えようとしています。
インターネット専業会社だけが恩恵を被る時代は終わり、
農家も製造業もすべての業界にプラスの影響を与える時代になりました。
是非とも全国初の事例として頑張っていきましょう。

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