Story 04 目次

Chapter 04:運用管理の重要性

村人への説明から3ヶ月が経過した。
その期間、福山はファームファンディングのホームページの制作から
首都圏での若者への説明会を兼ねたセミナーを開催。
当然、集客はすべてインターネットを通して行った。

一方厳蔵は、村人と一緒に空き家の改築を行い、最低30名が住める環境を整え始める。
市長は改築費などの補助金を調整する他、 光回線などネット環境の整備を急速に行うなど
皆がプロジェクト成功に向け一丸となって活動を行った。

久しぶりですね、大和くん。

お久しぶりです!

ホームページができあがったので説明に伺いました。

わあ・・・すごい。遂に始まるんですね!
でも、ぼくが運用管理者で本当に大丈夫ですか?

インターネットの世界に年齢は関係ありません。
以前にも説明しましたが、君が判断をするわけではなく、
移住のことや農業関係の質問はおじいさんに聞けばいいし、
一般の投資者に関することは私に聞いてくれればお答えしますよ。

よろしくお願いします。

大和くんはあくまで村の状況や居住者の声など日々の情報更新を
丁寧に行ってくれるだけで十分です。
インターネットで一番大切なのは、毎日情報を更新することです。

はい。がんばって更新します!

いよいよファームファンディングのプロジェクトがスタートすることとなった。
首都圏でのセミナーは、予想以上に参加者が多く、移住希望者が予定人数をすぐに超えた。
後は、一般の投資者からの資金が集まるかどうかが問題となる。

福山さん、さっそく一般の投資者の方から同じような質問がたくさん届いてます。
「投資しても、もし作物が予定通り収穫できない場合はどうなるのか?」
という内容なんですけど、どのように返事をすれば良いですか?

農業は音楽とか美術とかと違い、収穫保証はないですからね。
では、売り方を変えましょう。

売り方を?

投資は農地を区画に割って1枠幾らで投資してもらい、場所も選んでもらう。
その上で収穫ができた内の◯%を提供するというルールにすれば
問題ないはずです。

なるほど!

更にWEBカメラを取りつけて、
いつでも農作物の成長状況が確認できるようにしましょう。
そうすれば、収穫までの成長過程を楽しむことができる上に、
安心もできるでしょう。

では、みんなにそう返事をしておきます!
移住希望の人には、福山さんからアドバイスをお願いします。

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